A.抑えがたい睡眠欲求、睡眠に陥るまたはうたた寝する時間の反復が、同じ1日の間に起こる。これらは、過去3か月以上にわたって、少なくとも週に3回以上起こっていなければならない。
B.少なくとも以下のうち1つが存在する:
(1)(a)または(b)で定義される情緒的脱力発作のエピソードが、少なくとも月に数回起こる。
(a)長期に罹患している人では意識はほとんど維持されるが、突然の筋緊張消失の短い(数秒~数分)エピソードが、笑いや上段によって引き起こされる。
(b)子どもや発症6か月以内の人では明確な常同小野引き金がなくても、不随意運動にしかめ面をする。または顎を開けるエピソードがあり、舌の突出または全身の筋緊張低下を伴う。
(2)脳脊髄液(CSF)のヒポクレチンⅠの免疫活性値によって測定されるヒポクレチンの欠乏(同じ分析を用いて測定された、健常者で得られる値の3分の1で以下、または110pg/ml以下)、脳脊髄液のヒポクレチンー1低値は、急性脳外傷炎症、感染の状況下のものであってはならない。
(3)夜間のポリソムノグラフィでは、レム睡眠潜時が15分以下であり、睡眠潜時反応検査では、平均睡眠潜時が8分以下、および入眠時レム睡眠期が2回以上認められる。