人格障害 Personality disorder
A.その人の属する文化から期待されたものより著しく偏った、内的および行動の持続的様式、この様式は以下領域の2つ(またはそれ以上)の領域に現れる
(1) 認知(自己、他者、及び出来事を知覚し解釈する仕方)
(2) 感情性(すなわち情動反応の範囲、強さ、不安定性、および適切さ)
(3) 対人関係機能
(4) 衝動の制御
B.その持続的様式は柔軟性がなく、個人的および社会的状況の幅広い範囲に広がっている
C.その持続的様式が臨床的に著しい苦痛または、社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている
D.その様式は安定し、長期間続いており、その始まりは少なくとも青年期または成人期早期にまでさかのぼることができる
E.その持続的様式は他の精神疾患の現れ、またはその結果ではうまく説明されない
F.その持続的様式は物質(例:乱用薬物、投薬)または一般身体疾患(例:頭部外傷)の直接的な生物学的作用によるものではない
【出典】
American Psychiatric Association:Diagnostic and statistical manual of mental
disorders 4th edition,Text Revision,2000(高橋三郎、大野裕、染矢俊幸(訳):DSM-Ⅳ-TR 精神疾患の分類と診断の手引、医学書院、2,002)