間欠爆発症/間欠爆発性障害 Intermittent Explosive Disorder

A.以下のいずれかに現れる攻撃的衝動の制御不能に示される、反復性の行動爆発

(1)言語面での攻撃性(例:かんしゃく発作、激しい非難、言葉での口論や喧嘩)、または所有物、動物、他社に対する身体的攻撃性が3か月で平均して週2回起こる。身体的攻撃性が3か月間で平均して週2回起こる。身体的攻撃性は所有物の損傷または破壊にはつながらず、動物または他社を負傷させることはない。

(2)所有物の損傷または破壊、および/または動物または他者を負傷させることに関連した身体的攻撃と関連する行動の爆発が12カ月間で3回起きている。

B.反復する爆発中に表出される攻撃性の強さは、挑発の原因またはきっかけとなった心理社会的ストレス因とはひどく釣り合わない。

C.その反復する攻撃性の爆発は、前もって計画されたものではなく(すなわち、それらは衝動的で、および/またはいかりに基づく)なんらかの現実的目的(例:金銭、権力、威嚇)を手に入れるため行われたものではない。

D.その反復する攻撃性の爆発は、その人に明らかな苦痛を生じるか、職業または対人関係機能の障害を生じ、または経済的または司法的な結果と関連する。

E.歴年齢は少なくとも6歳である(またはそれに相当する発達水準)

F.その反復する攻撃性の爆発は、他の精神疾患(例:うつ病、双極性障害、重篤気分調節症、精神病性障害、反社会性パーソナリティー障害、境界性パーソナリティー障害)ではうまく説明されず、他の医学的疾患(例:頭部外傷、アルツハイマー病)によるものではなく、または物質の生理学的作用(例:乱用薬物、医薬品)によるものではない。6~18歳の子どもでは、適応障害の一部である攻撃的行動には、この診断を考慮するべきでない。

注:この診断は、反復する衝動的・攻撃的爆発が、以下の障害において通常みられる程度を超えており、臨床的関与が必要である場合は、注意欠如、多動症、素行症、反抗挑発性、自閉スペクトラム症に追加することができる。