A.臨床像は以下の症状うち3つ(またはそれ以上)が優勢である。
(1)昏迷(すなわち、精神運動性の活動がない、周囲と活動的なつながりがない)
(2)カタレプシー(すなわち、受動的にとらされた姿勢を重力に抗したまま保持する)
(3)(検査者に姿勢をとらされることを無視し、抵抗さえする)
(4)無言症(すなわち、言語反応がない、またはごくわずかしかない 注:確定した失語症がある場合は当てはまらない
(5)拒絶症(すなわち、指示や外的刺激に対して反対する、または反応がない)
(6)姿勢保持(すなわち、重力に抗して姿勢を自発的、能動的に維持する)
(7)わざとらしさ(すなわち、普通の所作を奇妙、迂遠に演じる)
(8)常同症(すなわち、反復的で異常な頻度の、目標指向のない運動)
(9)外的刺激の影響によらない興奮
(10)しかめ面
(11)反響言語(すなわち、他人の言葉を真似する)
(12)反響動作
B.病歴、身体診察、臨床検査所見から、その障害が他の医学的疾患の直接的な病態生理学的結果であるという証拠がある。
C.その障害は、他の精神疾患(例:躁病エピソード)ではうまく説明されない。
D.その障害は、せん妄の経過中にのみ出現するものではない。
E.その障害は、臨床的に意味のある苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。