対人認知

対人認知

印象形成(impression formation)について 視覚やその他の感覚器から様々な情報を得相手に対するパーソナリティー(パーソナリティーの項を参照)を推測、形成すること 印象形成に及ぼす影響について有名なものにアッシュ、S.E Solomon Asch(1907~1996)が提唱したものがある。
アッシュは人がパーソナリティー印象を形成する際に得られた情報のそれぞれを等しく組み合わせて形成するものではなく、その中の中に含まれるいくつかの重要な単語が重要な影響を及ぼすとした 。
また印象を形成する際にはそれらの情報源となる単語を聞く順序によって大きく印象は異なるとした「初頭効果(primacy effect)」 また印象形成の際に大きな影響を与え核となる単語を「中心特性(central trait)」と呼び、印象形成にあまり影響を与えない単語を「周辺特性(peripheral trait)」とした。
また得られる情報を時系列的に見た場合聞く順序が最初にある単語によって印象を左右する効果を初頭効果、得られる単語が時系列的に最後の方にある場合に及ぼす効果を「親近性効果(recency effect)」とした 。
アッシュは実験において 会った事のない人物の印象を形成する際に、2つの群に分けて同じ人物に関しての異なった情報を与えた 。
1つ目の群に対しての人物に関しての情報は「あたたかい、勤勉、批判力がある、実際的、決断力に優れている」
2つ目の群に対しては「冷たい、勤勉、勤勉、批判力がある、実際的、決断力に優れている」
という情報を与えた。
実際には最初に提示された単語以外同じもので会ったのにもかかわらず、
1つ目の群はその人物に対する印象を肯定的な印象を、
2つ目の群には否定的な印象を抱いた この事は最初に提示された。
単語が与える効果の大きさと パーソナリティー印象形成において重要な単語の存在を示している。
それが上述の「初頭効果」であり「中心特性」「周辺特性」である 。
最後にくる単語がパーソナリティー印象形成を左右する効果が親近性硬化である 。