心理援助のプロセス

心理援助のプロセス

病院等における様な予約から始まる。
その施設と相手の症状を照らし合わせ 対処できない問題と考えられたら他の施設を紹介する。
もしその施設にて対応できそうな場合は初回面接を行う 。
初回面接においては面接、観察、検査から必要な情報を収集する。
それらを総合的に判断し援助方針を立てる。
また初回面接においてはクライエントの情報把握だけにとどまらずクライエントがどの程度セラピストを信頼するかそしてこれからの展望が抱けるかを考えてそれまでの不安、恐怖、混乱などの状況緩和にもなるのでそれらの事に留意する事も非常に大切なことである。
初回面接でクライエントから得られる情報として具体的には、
1、識別情報として氏名、年齢、性別、住所、電話番号、学年、職業、家族の成員など
2、外見として身長、体重、服装、髪型、化粧、アクセサリーなど、
3、現在の問題として、主訴、その発生時間、発生時の事情、発生頻度、クライエント自身の問題についての考え方、感情、行動、問題発生の時期、場所、問題発生の契機となる事象、人物、問題を憎悪、軽減させる事象、人物、問題の為に支障をきたしている生活面と支障の程度、これまでに試みられた対策とその成果、今回援助を求めるにいたった事情など
4、過去の処置として問題の内容、担当者、処置の種類、所要期間、経過と成果、終結理由、今回その期間に行かなかった理由など
5、学歴、職歴として学歴、各学校での成績、教師、学友との関係、クラブ活動、職歴、転退職の理由、職場での人間関係、仕事上の不安・ストレス、職務満足度
6、健康状態として過去の病歴、現在の健康状態とその処置状況、近親者の健康上の問題、睡眠、食欲、服薬、飲酒、喫煙、運動の有無、・種類 7、成育歴、各年代における主な出来事、転居・転校、趣味、現在の生活状況(職業、経済状態、人間関係、価値観など
8、家庭状況、両親の識別状況、しつけ・教育・両親との関係、両親の夫婦仲、同胞の識別情報、同胞との関係、異性との交際、現在の配偶者との関係、子供の識別状況 現在・過去の性生活 9、コミュニケーションの特徴として言語表現や非言語行動の特徴
10、所見の要約、臨床的症状、性格的、発達的障害、身体的障害、心理的ストレス源の種類と強さ、

全体的適応状況を把握しそれを援助計画に役立てる

初回面接では以上のようなことからクライエントに関する情報を得るがそれは以下の進め方が一般的であるとされている 1.自己紹介(自分の名前、自分の立場) 2.初回面接の手順の説明(時間の目安、記録、秘密保持について) 3.初回面接の目的の説明 4.問題の全体像を把握する 5.問題の生理 6.問題の具体的理解(感情面・行動面・認知面・状況要因・先行要因、残存効果) 7.これまでに試みた解決策の確認 8.クライエントの適応的能力・資源の確認 9.臨床心理士の理解と援助方針の説明 10.援助方針・目標の合意 11.今後の取り決め(時間、料金、頻度、連絡方法など) 初回面接が終了すると 受理面接へと入る受理面接とは初回面接からの数回の面接でありインテーク面接とも呼ばれる 一般的にこの過程でアセスメントを行う