パーソナリティー検査について

パーソナリティー検査について

パーソナリティー検査は心理アセスメントの際に使われる。
その結果によって対象となる事例の心理的問題の情報を収集し、統合し、査定を行う作業である この様な臨床場面で利用しようとする一連の作業を、臨床心理アセスメント(臨床心理査定)と呼ぶ。
この心理アセスメントにおいては人の心理的特性を幅広く測定・評価する点で病理に限定される精神医学に基づいた診断とは大きく異なっている 。パーソナリティーを測る際,
エビデンス(根拠に基づく)科学的な検証に基づくものは客観的データとなる。
対し、
臨床場面で得られたデータは個人的に測るものが多いので主観的なデータとならざるを得ない。
しかしその2つはともに重要でそれらを照らし合わせる事で互いの欠点を補い最終的な答えを出すことを心がける必要がある。
そのためには厳密に妥当性のあるデータ収集を行う必要であるし 臨床場面でデータを得るためにはデータを得る人の主観が問われることとなる。 この2つの点に最大限配慮することが科学的な答えを出すことに繋がる 。

パーソナリティーの測定法には多くのものがあり これらの測定法はもちろん科学的な客観性に基づくものであるが、特に信頼性と妥当性において優れているものは パーソナリティー検査(性格検査)である。
パーソナリティー検査にはその形態の違いから質問紙法、作業検査法、投影法がある 。
パーソナリティー検査の取り組みに関しては 2つのアプローチが存在する。

第1は、19世紀からの実験心理学の影響を受けた心理測定モデル(精神測定論ともいう)であり、第2は、20世紀前半から普及し始めた精神分析の理念に基づく精神力動論に基づいたでものである。