認知機能に関する発達理論
認知発達論として、ピアジェの認知発達理論、ヴィゴツキーの認知発達理論がある。
ピアジェの認知発達理論
ピアジェ、J Piaget,Jean(1896~1980)はスイスの心理学者
10歳まで論文を書いて以来25歳までに主に軟体動物に関する論文を発表するといったユニークな人物であるが近年の児童、青年の認知発達の研究に対して最も大きな影響をあたえた研究者である
自己中心性などの概念も彼のものである ピアジェは認知の発達は外界の事象に適応するために認知構造を大きく変化させていくものだとした。
外部からの情報は認知的枠組みシェマを通過するとした。
その過程でシェマが変化するとした 。
「前操作の時期」2~7歳、
「具体的操作の時期」7~12歳
「形式的操作の時期」(12~13.4歳)に段階分けした。
「前操作の時期」では行為の内面化がおきる。 何か別のもので代用しそれを象徴的に扱う傾向が見られる 思考は自己中心性を脱しておらず、保存の概念、可逆性の概念はない。
「具体的操作の時期」に入ると保存の概念も成立し可逆性の概念も構築される、自己中心性から脱し様々な視点から物を見考えられるようになる。「形式的操作の時期」では一段と高い形式的・抽象的な考え方が出来るようになり仮説を立てるなどの高度な事も出来るようになる。
ピアジェが提唱した理論は発達心理学に大きな影響を与えた
その他、ヴィゴツキーの認知発達理論がある。
ヴィゴツキーは、個人内部の精神機能の発達だけに視点をおくのではなく、
社会文化的要因が個人内の精神機能に作用することでその相互作用から社旗構成的に認知が作り出されるとした。
①対象的活動の段階 (直接的に物理的対象に感覚運動器官を通じて働きかける段階)
②精神間機能の段階(集団の中で周囲の助けを借りて行われる精神活動の段階)
③精神内機能の段階(個人が内的に行えるようになった精神活動の段階)
とされている。