コミュニケーション論理的家族療法/ブリーフセラピー/ナラティブセラピー

コミュニケーション論理的家族療法/ブリーフセラピー/ナラティブセラピー

コミュニケーション論理的家族療法
ベイトソン、G Bsteson,Gregory (1904~1980)の二重拘束:Double bind理論
どんな人でもコミュニケーションを行わない人はいない、またそこには命令的な意味合いが含まれるとした上で、
特定の個人が2つの命令のもとに長く置かれると葛藤状態が長く続くか、または言語水準と非言語水準におけるコミュニケーションの不一致統合失調症などの精神病理を発現すると考えた。
解決はその家族の訴えに対応するのと同時に、その背後に潜む家族システムの問題の解決する事である。
この様にして働きかける事で直線的な個人と特定の家族間の問題に焦点をあて解決を目指すのではなく、家族システム全体の円環的な問題に気づきその解決を促す。
ブリーフセラピー
広義には特定の技法、理論に限定されたものではない。
ブリーフセラピーは、エリクソン,M.の理論による、短時間で問題の解決を図る心理療法で、「短期療法」とも呼ばれる。
もともと、家族療法のコミュニケーション派から発展してきた。
短期的(brief),
効果的(effective),
効率的(efficiently)、
魅力的(esthetic)、
経済的(economical)という5つのEで表わされる。
狭義のブリーフセラピーの1つにソリューション・フォーカスド・アプローチがありドゥ・シェーザー(de Shazer S),とバーグ(Berg IK)が1984年頃から発案したセントラル・フィロソフィーとしてもしうまくいっているならそれをなおそうとするな、もし一度うまくいったらまたそれをせよ、もしうまくいかないのなら何か違った事をせよというものである
不適応などの問題や、その解決行動に対し、クライエントが用いている特定のコミュニケーションパターンを分析する。
ブリーフセラピーは、コミュニケーションパターンのどの部分に焦点化するかで
問題焦点型(MRIモデル)
解決焦点型(BFTCモデル)
に分けられる。
「問題焦点型」は、問題を問題として見なすコミュニケーションパターンを変化させることで、問題解決を図る方法
「解決焦点型」は、考えられる解決方法をクライエントが自発的に導き出す手助けをすることで問題を解決を図る方法
である。
ナラティブセラピー
オーストラリアのM,whiteによって創始された 物語学派とも呼ばれる 背景に社会構成主義(social constractionism)を持つ 社会構成主義とは唯一の客観的事実というものを想定せず、社会的現実は人々の語りや交流から生成する相対的なものとみなし、その生成過程を記述し、そこから現実を具体的に理解するためのモデルを構成するための方法論であるとされている。
これをセラピーにあてはめそれまで問題のあった物語を認知的枠組を変え、シナリオを描き変えることで問題の解決を目指すものである。