家族療法とは

家族療法とは

1950年代アメリカ・カリフォルニア州のMRI(Mental Rsearch Institute)でベルが合同面接を行った事が起源と言われている。
問題を抱えた個人がいてそれを捉えて解決するためにその個人だけの問題の原因と結果として、
その個人に及ぼしている問題を直線的にのみ取り上げるのではなく

それを取り巻く家族のシステムにおいて円環的に捉えた場合、

そこに問題がありそれを解決する事が個人の問題の解決に繋がる糸口があるとしたもの。

つまり個人の問題は家族システムの機能に問題があるとしたもの

家族メンバー間のコミュニケーション様式に何らかの歪みがある場合、それを健全なシステムに変換させていくことを目指していく。

問題をどのように理解するか、どんな観点からアプローチするかどの位の頻度で家族の中の誰に会うかそれらは全て個人の問題にかかわるものである

としている。 臨床場面における患者を含めた家族との関わりを家族との共同作業と位置づけ、治療・援助過程を構成していくことをその方法論的特徴とした臨床的アプローチの総称ともされている。

家族療法は統合失調症、摂食障害、不登校などに特に有効とされ また家族の影響を受けやすい小児期・思春期に発生する病理の解決にも有効であるとされている。

また、昨今急増している虐待やDomestic Violenceなどに対して家族システムからの解決アプローチは非常に重要である。

家族療法の発展

精神医学の分野で、サリバン(Sullivan, H. S.)が、「精神医学は対人関係論である」とした。

特に、母子相互作用に焦点を当て、精神分析の領域でも、アドラー(Adler, A.)が人間を社会的存在として捉えるなど、個人から対人関係に焦点が移り始めてきた時代、ベイトソン(Bateson, G.)が、ジャクソン(Jackson, D. D.)、ヘイリー(Haley, J.)、ウィークランド(Weakland, J. H.)と共に、

家族コミュニケーションの視点から、二重拘束仮説(1956;Double Bind Theory)を発表。

①コミュニケーション派(MRI〈Mental Research Institute〉グループ)

②精神力動的家族療法(アッカーマン・グループ)

③多世代派家族療法(ボーエン)

④構造派家族療法(ミニューチン)

⑤ミラノ派(システミック・アプローチ)

⑥解決志向アプローチ(Solution focused approach)

⑦ナラティヴ・モデル

⑧リフレクティング・プロセス

⑨協働的言語システムアプローチ