自我心理学 M.マーラー

自我心理学 M.マーラー

マーラー、M.S Mahler,Margaret Schonberger (1897~1985)は児童精神医学を学んだあと、精神分析学を学ぶ M.マーラーはフロイトの精神分析における発達段階理論の口唇期から肛門期にかけての自我の発達について母子の異着の面から乳児が母親との一体感から徐々に分離していく過程を「分離―固体化」と呼び母親との正常な自閉期・共生期を経た後での過程を4つに分けこれを「分離-固体化理論」として提唱した
マーラーの分離-固体化理論
年齢 発達段階 状態
0~1か月頃 正常な自閉期 自己と外界が未分化の状態 心理的な反応よりも生理的反応が優勢である時期
2~5か月頃 正常な共生期 外界刺激に対して感受性が高まる母子が共生的な存在にある
5~9か月月頃 分離―固体期 分化期 母親と自分が違う存在であることに気付き共生から離脱し始める
9か月~15ヵ月頃 練習機 母親を情緒的応答性を支えとしては母を基地のようにして離れたり戻ってきたりする
15か月~24か月 再接近期 母親からの分離意識が強まるがそれと同時に依存対象とする側面を持つ 急に母のもとから離れても母が後から追ってくるかを確かめるようになる
24か月から36ヶ月頃 固体化の確立と情緒的対象恒常性の始まり 母親からの分離に成功する愛情対象としての母親像として確立する。