第16章脳損傷と心の働き

第16章 脳損傷と心の働き

脳はその場所場所で記憶や、情動、の働きを担う場所があることがわかりました。
また、感覚、運動、言語などに関する場所も局在しており、それらの場所に病変や、損傷が起こるとおのずとそれらの働が阻害されてしまいす。
損傷や病変によって失認、失語、失行、健忘が起こります。中枢にあたる脳にダメージを受けているわけですから、それらは高次脳機能障害と呼ばれています。
失認・・感覚の異常、知能に関しての不具合
視覚、聴覚、触覚これらが認知に関係しているわけですが
各感覚を担う中枢にダメージが起こると失認が起こります。
また前述した健忘には、前向性健忘、逆向性健忘があります。
前向性健忘はこれから経験していくことを思い出せなくなる状態であり、
逆向性健忘はさかのぼって昔のことを思い出せない状態です
その記憶には海馬が大きく関係しています
また失語という症状では、2つの脳の部位がその症状に関与しています。
1つ目は前頭葉下部後方のブローカー野です。この部位は言語を発する運動の機能を担っています
2つ目は、ウェルニッケ領域です。側頭葉上部後方に位置しています
この部位は外からの言語を聞き取る働きを担っています。
どちらがダメージを受けても、話すことが困難になります。