第14章思考

第14章 思考

前章で述べた知覚、記憶を通して思考が行われます。
思考は理解や行動の指標になります。これに対し経験をもとにして、結論を導き出すことを推論と言います。
しかし、推論は必ずしも正しいとは限りません。ギャンブラーの誤りという話が有名ですが
例えばコインの裏表を当てるために予測を立てたとします。
それが今まで裏、裏、裏、表、裏
という結果だったとすれば、あなたならどう予測しますか?
今度こそは、「表だ」と予測するのではないのでしょうか。しかし現実にはコインの表が出る確率は、いつも2分の1です。
つまり主観的な予測と、客観的な予測は必ずしも一致しないということです。
これがギャンブラーの誤りです。
また予測に関しては、ヒューリスティック、アルゴリズムという概念があります。
ヒューリスティックは厳密に1つ1つ調べた上で結果を出すわけではない。
これに対してアルゴリズムは1~10まで厳密に調べた上で結果を出すことです。
少しわかりにくいですが、電話番号を調べる際のことを考えるとよいでしょう。
住所、などから大体の予測をつけ、そのページの周辺を調べるこれがヒューリスティックです。これに対し電話帳の1ページから最後まで調べていく
これがアルゴリズムの概観です。
予測の上でアルゴリズムの手段をとれば、確実性はありますが手間と時間がかかるでしょう

ヒューリスティックの手段はその反面、手間、時間はかからずてっとり早いのですが確実性に欠けます。