主な検査値項目について

 

https://www.dock-tokyo.jp/results/inspection.html

WBC:白血球数 (White Blood Cell) の略。白血球は、身体に侵入した細菌などの病原体や異物を取り込み、消化・分解する。また、免疫・アレルギー反応にも関与。白血球が増加したり減少したりするのは、身体のどこかに感染や炎症が起きていることを示している。
病気が寛解すると数日で白血球数は元に戻ることから、白血球数の増減で病気が悪化しているのか、回復状況に入ったかの評価もできる。WBCの数値は、感染症や炎症などの病気を診断する上で重要な情報となる。血液の病気の場合には、このような原因とは無関係に白血球が増加したり減少したりする。白血病、膠原病、骨髄の病気でも高値となる。

NEUT:血液検査における好中球数(Neutrophil)を指す。好中球は白血球の一種で、主に細菌などの異物から体を守る役割を担っている。検査値が基準値から外れている場合、感染症や炎症など、何らかの異常が疑われる。

Hb:血液中のヘモグロビン濃度を指します。ヘモグロビンは赤血球に含まれ、酸素を全身に運ぶ重要な役割を担っている。この値が低いと貧血と診断され、高いと多血症や脱水などが疑われる。

PLT:血液検査における血小板数を表す指標で、通常「血小板数(PLT)」と表記される。血小板は出血を止める働きを持つため、PLTの数値は出血傾向や止血機能の状態を推測する上で重要。

T-Bil:肝臓、胆道に異常が無いかを調べるための指標。

ビリルビンとは主に赤血球中のヘモグロビン(血色素)が体内で分解された物質。

赤血球の寿命は120日前後で、寿命を迎えた赤血球は分解され、その一部が間接ビリルビンに変化。その後肝臓で作られる胆汁中に排せつされる時に直接ビリルビンに変化。胆道系の障害により胆汁の排泄が不十分になると、血液中には直接ビリルビンが増加する。総ビリルビンは直接ビリルビンと関節ビリルビンをあわせたもの。

AST:肝機能検査で用いられる。AST値が高い場合は、肝臓の細胞が破壊されている可能性があり、肝炎や肝硬変、脂肪肝などの肝臓疾患が疑われる。

ALT:肝臓に多く含まれる酵素で、血液検査でその数値を測定することで肝臓の健康状態を評価する指標の一つ。ALTの数値が高い場合、肝臓に異常がある可能性が考えられる。

CK:クレアチンキナーゼは、筋肉に多く存在するため、筋肉が損傷すると血液中に漏れ出す。血液中のクレアチンキナーゼが高値であるかを確認することで筋肉が損傷しているかどうかを確認。

K:「K」はカリウム。カリウムは体内の細胞の機能や神経、筋肉の働き、特に心臓の働きに重要なミネラル。血液検査でカリウム値が高い場合、高カリウム血症の可能性がある。

Na:「Na」はナトリウムのことで、体内の水分バランスや浸透圧の調整に重要な役割を果たしています。基準値から外れると、高ナトリウム血症や低ナトリウム血症といった状態を引き起こす可能性がある。

Mg:血液中のマグネシウム濃度を測定する検査。

CRE:クレアチニン(Cre)検査は、腎臓の機能を評価するために行われる血液検査。

CCR推算:老廃物である「クレアチニン」が尿中にどの程度、排泄されているかを調べる腎機能評価検査。

eGFR:eGFR(推算糸球体濾過量)は、腎臓の機能を評価する指標で、血液検査で測定される。eGFRの数値が低いほど腎臓の機能が低下していることを示し、慢性腎臓病(CKD)のリスクが高まる。

PT-INR:血液が固まるまでの時間を測定する検査で、主にワルファリンという薬を服用している患者さんの血液の固まり具合を管理するために行われる。

HbA1c:過去1~2ヶ月の血糖値の平均を表す検査値。

 

APtt:(活性化部分トロンボプラスチン時間)は、血液凝固検査の一つで、血が固まるまでの時間を測定する検査。

Cr:血清クレアチニン検査は、腎臓の機能を評価するために行われる血液検査。クレアチニンは筋肉の代謝産物で、腎臓でろ過されて尿中に排泄される。腎機能が低下すると、クレアチニンが血液中に蓄積し、血清クレアチニン値が上昇する。この検査値は、腎臓の働きを推定する上で重要。

尿酸:一般的に、7.0mg/dLを超えると高尿酸血症と診断され、痛風などのリスクが高まる。逆に、2.0mg/dL以下は低尿酸血症とされ、こちらも注意が必要。