脳卒中とは

脳卒中とは

特徴

脳の血管が詰まったり破れたりして、その先の細胞に栄養が届かなくなり細胞が死んでしまう病気。

脳の血管が詰まるタイプが
①脳梗塞、

脳の血管が破れるタイプが
②脳出血である。

①脳梗塞

脳を養う血管が詰まるタイプで、次の3種類がある。

(1)脳の太い血管の内側にドロドロのコレステロールの固まりができ、そこに血小板が集まって動脈をふさぐ「アテローム血栓性梗塞」

(2)脳の細い血管に動脈硬化が起こり、詰まってしまう「ラクナ梗塞」

(3)心臓にできた血栓が流れてきて血管をふさぐ「心原性脳塞栓症」などがある。

脳卒中死亡の60%以上を占める。

②脳出血

脳の中の細い血管が破れて出血し、神経細胞が死んでしまうタイプ。

高血圧や年をとって脳の血管が弱くなり血管が破れることが原因となる場合が多い。

日中、活動しているときに、頭痛やめまい、半身マヒ、意識障害などが起こる。

脳卒中死亡の約25%。

脳をおおっている3層の膜(内側から、軟膜、くも膜、硬膜)のうち、くも膜と軟膜のあいだにある動脈瘤が破れ膜と膜の間にあふれた血液が脳全体を圧迫する。

動静脈奇形が出血の原因の場合もある。

突然激しい頭痛、嘔吐、けいれんなどが起こりやすく意識がなくなり急死することもある。

脳卒中死亡の10%強。

一過性脳虚血発作(TIA)

脳の血管が詰まるタイプのうち、24時間以内に回復するもの。

脳梗塞の前触れ発作ともいわれる。

一時的に片方の目が見えなくなったり、ろれつがまわらない、半身がいうことをきかなくなるなどの症状が起こる。

再び血液が流れると症状もなくなる。

必要とされる検査

CT、MRI、MRA